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糖尿病患者の食事指導を行うための食事問診システム

昨今、社会的問題として取り上げられる生活習慣病患者及びその予備軍の数は、厚生労働省の「平成23年患者調査の概況」によると、合わせて2000万人以上と報告されています。
この生活習慣病対策には運動指導とともに管理栄養士による食事指導が大きな役割を果たします。
ただ、この栄養指導を的確に実施するためには、指導対象者の正確な栄養摂取量の測定及び算出が欠かせません。
従来はこの栄養摂取量の算出は、指導対象者が1カ月近くに渡って毎食の食事内容を記録し、これを元に管理栄養士が摂取栄養量を計算する、という煩雑で長時間を要する手法で行っていました。

O-YESの関連会社であるARTではこの指導対象者の「摂取栄養量の算出」を、食事の問診における研究機関の知見及びノウハウをソフトウエア化することによって、短時間でしかも簡便に算出する糖尿病患者の食事指導を行うための食事問診システムを開発しました。

この問診システムはタブレット端末に搭載され、誰もが簡単に使用することができるように設計されています。
栄養指導対象者がタブレット端末に表示される問診に15分程度回答を入力するだけで、従来の食事内容記録から算出する摂取栄養量の算出結果と非常に高い相関をもつ摂取栄養量の算出に成功しました。
これは、様々なベテランの管理栄養士のヒアリング技法を集大成しそれをシステムに実装することによって実現しています

また、このタブレット端末と個人別摂取栄養量管理データベースをもつART社製の独自サーバーシステム(MealSheet)と連動させることにより、過去の摂取栄養量との比較や、指導効果なども測定することが可能となります。
 
この管理データベースからは個人別の算出された摂取栄養量、管理栄養士が設定した目標値、そして管理栄養士の指導内容などをアウトプットし印刷することが可能で、この印刷物は指導対象者に渡すことができます。
 
またタブレット端末と「MealSheet」のサーバーの通信はUSB連結はもとより、インターネットを利用した通信も可能であり用途と環境に適合したシステム構築が可能です。
 
ART社が開発した「問診用タブレット端末」と「MealSheet」を是非、生活習慣病対策にお役立てください。

タブレット端末を活用した食事診断システムの流れ

  1. 指導対象者の基礎データを管理用サーバーに入力。複数の対象者のデータも一括して入力することが可能。
    また、過去の問診データがある場合には、基礎データと過去の問診データの両方がタブレット端末にインターネットを含むネットワーク経由で対象となるタブレット端末に転送される。
  2. 転送された基礎データを元に、対象者はタブレット端末に自分の食事データを問診形式で順次入力を行う。
    問診内容は対象者の入力内容に従って自動的に切り替わるように設計されている。
    入力が完了すると、タブレット端末にの中に摂取栄養量が自動的に計算され表示される。
  3. 入力されたデータはネットワークを通じて管理用サーバーに転送される。
    転送されたデータは対象者別にサーバー上のデータベース内に格納される。
  4. データベースから対象者のデータを検索し、各自の摂取栄養量を算出。
    過去との比較をグラフ化し管理栄養士のコメント共にプリンターで出力し、対象者の栄養指導を行う。

これにより、従来の食事調査よりもすばやく正確な精度で調査を行うことが可能になります。

 
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